正しい重心移動を学んで奥行きのある踊りを目指そう!

マルカールやサパテアドをする時は重心は真ん中にはありません。

必ず片足に重心を乗せ移動します。

重心移動をしっかりと身につけて、奥行きのある踊りを目指しましょう。

今回は重心移動の練習法を紹介します。

今回のポイントは以下の3つです。
① 軸足の大転子を入れて、踵を上げている側の腰を上げる
②肋骨を鏡と平行にして、上半身が斜めにならないように
③軸足の膝は内側に寄せて、踵を上げている膝は前へ押す

① 軸足の大転子を入れて、踵を上げている側の腰を上げる

大転子とは、休めの姿勢で片足に重心を乗せた時に股関節の外側に突き出る骨のことです。
大転子をしっかりと内側に入れて、踵を上げている足側の腰が上がるようにしてください。
そうすることで、軸が整います。

②肋骨を鏡と平行にして、上半身が斜めにならないように

鏡を見て重心移動の練習をするときには、上半身が前に行きすぎたり後ろに行きすぎたりしないようにしてください。
上半身がブレると、重心の場所もズレてしまいます。

③軸足の膝は内側に寄せて、踵を上げている膝は前へ押す

膝が外側を向いていると重心が体の中央になってしまい、重心移動が滑らかに出来ません。

軸足の膝は目一杯内側に寄せましょう。

また、踵をあげている膝は、しっかりと前に押し込みましょう。

①でも説明した、軸足側の大転子を内側に入れることがポイントです。

 

重心移動は、フラメンコを踊る上でとても重要。

しっかり練習して、奥行きのある踊りを目指してください。

ゴルペの音量をアップして、力強いフラメンコを目指そう!

「もっとゴルぺの音を出して!」とレッスンで先生に注意されたことはありませんか?

音を強く出す=思い切り打ち付けること、と思ってしまいがちですが、力任せに足を打ってもいい音にならないし、響きが悪くなります。

強いゴルぺの音を出すにはコツがありますので、今回はその方法を一緒に学んでいきましょう!

今回のポイントは以下の3つです。
①足首、膝、股関節の全てを曲げる
②踵で打つ
③上げた所から始めて、打ったら直ぐに上げる

①足首、膝、股関節の全てを曲げる

これは前回の「フォームを整えて、ゴルペの音を強く美しく!」記事でも触れました。
足裏を床と平行にした状態からゴルぺを打つと、力強くてよく響く音が鳴ります。
膝を伸ばしてしまうと床に力が伝わりづらくなってしまうので、ゴルペを打つときは膝も曲げるようにしましょう。
片足を上げるポジションから、垂直に足を下ろします。
自分の膝がある位置くらいまで足を上げるのがベストです。

②踵で打つ

踵で打つ、というとタコンを思い浮かべますが、タコンとは違って靴のヒール面積すべてのことを指します。
踵部分で床を打つことで、力が一部分に集中し、良く響くいい音を出すことができます。
足裏全体を使ってしまうと力が分散してしまうので、踵でゴルぺを打つように意識しましょう。

③上げた所から始めて、打ったら直ぐに上げる

前述したように、ゴルペを打つときは膝の位置くらいまで足を上げてから一気に床へ打ち付け、またすぐに膝位置まで足を上げます。
瞬発力が付き、強い音を出せるようになります。

 

ゴルペ1つ取っても、音質や音量を追求していくと奥深いですね。少しずつ紐解いて、踊りの質向上に努めましょう!

フォームを整えて、ゴルペの音を強く美しく!

ゴルペは足振りのみならず、マルカールのアクセントとしても大切な要素です。
フォームを整えて、重厚感のある強い音を出しましょう!

①膝を曲げて、片足に乗る

ゴルペは膝を曲げ、片足にしっかり乗り、重心を安定させる事が大切です。

②尾てい骨を出して、足首を曲げる

尾てい骨を後ろに出しながら、腹筋を入れましょう。

そして、足首を曲げて前後のバランスを取ります。

体が前に倒れ過ぎないように注意し、胃を入れます。

③足の裏は床と平行にする

ゴルペは足の裏全部で打つものではありません。

踵の部分を先に床につけるようにします。

金槌の鉄の部分だけで打つようなイメージです。

そのために、しっかりと足首を曲げておく事が重要になります。

 

初めはゴルペを強く打つ事が出来ずに悩む方も多いかと思います。
フォームを少しずつ改善し、伸びやかな強いゴルペを鳴らせるように頑張りましょう!

基本のマルカール(3拍子)

マルカールはスペイン語で「マークする」「印をつける」という意味があります。
マルカールは、コンパスを感じながらしっかりアクセントを「マークする」ことが大切です。相槌を打つような気持ちで踊りましょう。
今回はフラメンコの基本となる3拍子の「マルカール」のポイントを3つご説明します。

 

今回のポイントは以下の3つです。
①腰から動くこと
②アクセントは強くハッキリと
③後ろ足は床を押すように

①腰から動くこと

腰から動くことで、テンポ感がミュージシャンに伝わります。

ゆったりと大きく動きましょう。

②アクセントは強くハッキリと

3拍子の1拍目にアクセントを入れます。

アクセントをハッキリ出すことによって、踊りに抑揚が出ます。

足を打つ前にしっかり上げる動作が決め手です。

③後ろ足は床を押すように

後ろ足をあっさりと床から離してしまうとテンポを早めてしまいます。

足の裏を感じながら床を押すようにしましょう。

踊りに粘り気が出てフラメンコらしくなります。
動画を見ると、「 3 」で後ろ足を床に押し付けてリズムを出していることがわかります。

足を床から離したり降ろしたりするタイミングで、テンポが変化していきます。

フラメンコを踊ることは、ミュージシャンと一体になる事です。
その為には、マルカールで始まりマルカールで終わると言っても過言ではありません。
マルカールはリズムを刻む基本になりますので、しっかりと習得しましょう!